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カメラ前史

写真前史においてもっとも重要なのは、写真機(カメラ)の前身となったカメラ・オブスキュラであろう。ラテン語で「暗い部屋」を意味するこの機械(箱)は、ルネサンス時代からスケッチ用補助具として広く使われるようになる。針穴(のちにはレンズ)から入った光が、反対側の壁に外界の像を逆向きに投影するカメラ・オブスキュラの原理そのものは、ギリシア時代から知られていた。イタリアの画家カナレットやオランダのフェルメールは、この機械がとらえた像をなぞって、正確な遠近法で描かれた風景画を残している。最初は文字通り、人間が中に入るような大きな「暗い箱」であったカメラ・オブスキュラは、18世紀頃には改良されて、ほとんど現在のカメラに近い持ち運び可能なサイズにまで小型化していた。