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写真論、写真史を考える写真ギャラリーです。是非ご覧ください。

肖像と記録

タゲレオタイプの発明が公表されるとすぐに、人々の心を捉えたのは肖像写真(ポートレート)だった。
いきいきとしたポートレートを撮影する写真家が現れてくる。その代表といえるのが、フェリックス・ナダール(1820-1910)であった。
肖像写真とともに写真が重要な役割を果たす分野と見られていたのは、記録写真(ドキュメント)であった。1839年のフランス国会での報告演説で、F・アラゴーはタゲレオタイプの優秀な記録能力を強調し「これらの(エジプトの)貴重な記念碑の表に記されている幾百万の象形文字を模写するだけでも優に一世紀の月日と、無数の画家を必要とすることでありましょうが、タゲレオタイプを使えば、この大きな仕事がたったひとつきでできるのです」と述べている。